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2024.10.18

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リチウムイオンバッテリーの安全性確保の重要性とPSE(電気用品安全法)対応

リチウムイオンバッテリーの事故が多発しています!

近年、リチウムイオンバッテリーの事故が多発しており、その安全性が大きな課題となっています。特に、製造事業者や輸入事業者にとって、安全性確保のためにも、PSE(電気用品安全法)対応は欠かせないものです。この記事では、リチウムイオンバッテリーの安全性確保の重要性と、PSE対応のポイントについて解説します。

リチウムイオンバッテリーの事故状況

リチウムイオンバッテリーは高エネルギー密度を持つため、誤使用や製品の欠陥により発火や爆発のリスクがあります。東京消防庁のデータによると、リチウムイオンバッテリー関連の火災は年々増加しており、2023年には167件の火災が報告されています。これらの事故の多くは、充電中や使用中に発生しており、特にモバイルバッテリーやスマートフォンが原因となるケースが多いです。

■火災発生状況

■製品用途別の火災状況

東京消防庁HP参照:https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/lfe/topics/lithium_bt/index.html

PSE対応の重要性

リチウムイオン充電池およびモバイルバッテリーともにPSEの規制対象となり、販売する際はPSEマークの表示が必要です。(単電池一個当たりの体積エネルギー密度が400Wh/L以上のものに限り、自動車用、原動機付自転車用、医療用機械器具用及び産業用機械器具用のものを除く。)

PSEマークは、電気用品安全法に基づき、製品が安全基準を満たしていることを示すものです。PSEマークが正しく表示されている製品は、製造・輸入事業者が特定でき、事故発生時には迅速な対応が可能となります。しかし、自己申告による表示が可能なため、正しくPSE対応が行われていない製品も存在します。

又、事故の発生原因としては、製品に指定外のACアダプターを使用する、製品を落下させる等の理由もありますが、製品自体の欠陥も多数あるようです。

まずは製品自体に対して正しい評価試験を実施する、又は正しい評価試験が行われ正しくPSEマーク等が表示された製品を購入することが必要になります。

製造事業者・輸入事業者が注意すべきポイント

 ①PSEマークの正しい表示:

            ・PSEマークは製品の見やすい位置に表示し、近くに製造・輸入事業者や定格電圧等の規定で定めら
             れた必要情報を記載することが必要です。

            ・事業者名等の必要情報が記載されていない場合、その製品はPSE対応が不十分である可能性があり
             ます。

              ②品質管理の徹底:

              ・製品の設計段階から品質管理を徹底し、製造過程での不良品を最小限に抑える努力が求められま
               す。

              ・信頼できる第三者機関による評価試験を受ける、および定期的な製品検査を実施することで、製
               品の安全性を確保します。

               ③事故発生時の迅速な対応:

                ・事故が発生した場合、速やかに原因を調査し、必要に応じて当局への報告及びリコール等の対策
                 を実施することが重要です。

                ・消費者への情報提供と適切な補償を行うことで、信頼を維持します。

                消費者が注意すべきポイント

                消費者もまた、リチウムイオンバッテリーの安全な使用方法を理解し、PSEマークの有無を確認することが重要です。特に、ネット通販で購入する際には、信頼できる販売者から購入するよう心がけることが大切です。
                リチウムイオンバッテリーの安全性確保は、製造事業者、輸入事業者、そして消費者の協力が不可欠です。PSE対応を徹底し、安全な製品を提供することで、事故のリスクを最小限に抑えましょう。

                【まとめ】

                リチウムイオン充電池およびモバイルバッテリーの評価試験をご要望の場合は、弊社提携試験所と連携し、確実なPSEサポートをさせていただきますので、申請要件、概算費用等ご不明点等ございましたら、弊社までお気軽にお問合せください。

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