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2024.12.23
お知らせJournal News! Ver.1
多くのPSEに関するお問合せを頂き誠にありがとうございます。
今回のJournal Newsは、PSEマーク取得に伴う評価試験(技術基準適合確認)について簡単にご説明いたします。(別表第八の場合)
評価試験とは、技術基準適合確認「電気用品の技術基準の解釈」に基づき、製品の安全性確認を行う試験となります。その中でもノーマル試験「絶縁抵抗試験」「絶縁耐力試験」「平常温度上昇試験」「漏えい電流測定」「接地導通試験」「コンデンサの残留電荷測定」などがあります。今回はその中の「平常温度上昇試験」に注目したいと思います。
「平常温度上昇試験」とは、試験条件(個別要求により異なる)において、定格周波数に等しい周波数の定格電圧に等しい電圧を各部の温度上昇がほぼ一定となるまで連続して加え、この間の各部の温度が規定値を超えないか確認する試験となります。
そこで気になる点として、1点目は「温度上昇がほぼ一定」とは、「大体温度が同じになれば良い?」「適当に同じ位の温度になれば良い?」などと思われますが、そうではありません。
「温度上昇がほぼ一定」の定義は、30分間における温度上昇が0.5K以下の状態をいう。つまり、0.5K(上昇値)の状態が30分間維持できれば温度上昇が安定したと判断ができます。
気になる2点目は、「各部の温度が規定値を超えない」の規定値とは?
下記の表が規定値(別表第八 附表第四温度限度)となります。
各部の該当する箇所が下記表の値以下であれば適合となります。
(経済産業省HPより抜粋)
実はこれだけではありません。
電気用品に使用される絶縁物も使用温度の上限値が規定されています。
例えば電源コードの絶縁物の材質がPVC(ポリ塩化ビニル混合物)であれば、下記表の「60℃」に該当するため60℃以下であれば適合となります。
(経済産業省HPより抜粋)
以上が「平常温度上昇試験」のご説明となります。あくまで電安法 別表第八のご説明であり、別表第十二(J規格)では規格の解釈や規定値(限度値)が異なりますのでご注意ください。
ご不明点がございましたら弊社HPよりお気軽にお問合せください。
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今後ともよろしくお願いいたします。
次回Journal Newsをお楽しみにお待ちください。