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2024.10.16
ブログ中国 CCC認証制度について
CCCマークの表示に必要な手続きをサポートします
中国CCC認証(China Compulsory Certification)は、中国で製品を販売するために必要な強制的な認証制度です。この制度は、製品が中国の安全基準や品質基準に適合していることを証明するために導入されました。CCC認証を取得することで、製品にCCCマークを表示することが許可され、中国市場での販売が可能になります。
制度概要
CCC認証(強制認証)では、製品により<CCC承認書取得>および<自己宣言>の2通りの認証方法があります。
<CCC承認書取得> | <自己宣言> | |
概要 | 多くの規制対象製品については、CCC承認書取得での申請となります。 認証を申請できるのは中国CCC制度の製品目録に記載されている製品の生産者、販売者、輸入業者です。 申請者が製品の製造者でない場合には、両者間で文書の審査、サンプル試験、工場審査、マーク使用および証書取得後の監督などについて取り決めを行い、文書の取り交わしをする必要があります。 また代理人が申請者の委託を受けて認証手続きを行うこともできますが、その場合、代理人は国家認証認可監督管理委員会の登録資格を取得している必要があります。 | 自己宣言とは、製造者が「自己声明方式A」又は「自己声明方式B」のいずれかを自主的に選択のうえ実施する、”適合性評価+適合性情報登録+自己宣言”の適合性評価スキームのことです。 CCC対象品目リストに該当し、自己声明方式にて申請できる製品は、申請者が適用規格に基づく型式試験と関連要求事項へ適合させ、製品適合性情報を「適合性情報報告システム」への登録が必要です。 自己声明方式A:自社試験所又は第三者試験所を選択可能。 ただし、自社試験所に関しては、GB/T27025又はISO/IEC17025の要求に適合している必要がある。 第三者試験所に関しては、中国国内に登録されている場合は、認定試験所でなければならない。 中国国外の第三者試験所は、CNAS又は同等の認定機関の認定試験所でなければならない。 自己声明方式B:CCC認定試験所での型式試験が必須。 |
規制の根拠法 | ・中華人民共和国製品品質法 ・中華人民共和国標準化法 | |
規制当局 | ・国家市場監督管理総局(SAMR:State Administration on Market Regulation) ・国家認証認可監督管理委員会(CNCA:Certification and Accreditation Administration of the People’s Republic of China) | |
認証マーク | ||
製品型式試験技術基準 | GB、GB/T、業界規格が適用されおり、多数の規格はIECなどの国際規格と整合されています。 | |
対象品目 | 電動工具(電動ドリル、電動グラインダー等)、家庭用およびこれに類する用途装備(掃除機、電磁調理器、電気毛布等)、電子製品(ポータブルコンピューター、スキャナー、電気通信端末用のACアダプタ/充電器、リチウムイオン電池およびバッテリーパック、モバイルバッテリー等)、照明器具類、小出力モーター、電線・ケーブル類、車両及び安全付属品、玩具、家庭用ガス器具、防爆電気設備等 ※<自己宣言>の対象となる機器は、情報技術機器・AV機器のうち、定格電圧が5VDC 以下、公称定格消費電力が15W(または15VA)未満で、かつ電池充電機能がない機器(クラスIII 機器)、電動工具(電動ドリル、電動グラインダー等)、直流アーク溶接機、小出力モーター等となります。 | |
規制免除対象品目 | 以下の免除条件(CNCA公告2019年第13号)が適用できる場合は、免除申請を行うことにより認証取得は免除される。 又、中国からの輸出品や、香港・マカオでの販売製品は規制対象外となる。 ①科学研究、試験及び認証試験に必要な製品及びサンプル。 ②エンドユーザー用のメンテナンス目的として直接必要な部品/製品。 ③工場の生産ライン/生産ライン全体の組立に必要な設備/部品。(事務用品を除く) ④商業展示のみを目的として、販売しない製品。 ⑤機械全体を輸出する目的で輸入される部品およびコンポーネント。 ⑥その他、特別な目的により強制製品認証が免除される場合。 | |
承認書有効期限 | 5年間 (定期工場検査が要求され、有効性の維持、継続が必要。又、年間費用の支払いも必要となる。) | 10年間 (有効期限満了後に登録情報は取り消される。) |
工場検査の有無 | あり(初回工場検査+定期工場検査) ※定期工場検査は定められたグレード毎に頻度や検査項目が設定され、最低グレードでは毎年2回、最高グレードでは2年に1回実施される。 | なし ※ただし、申告する際、工場の自主検査報告書の提出が必要。 |
現地代理人の要否 | 不要 | 必要 |
また、任意認証制度として、CQC認証(China Quality Certification)があり、認証対象製品に対しCQCマークを表示し、製品が関連する品質、安全、性能、EMC等の認証要求に適合することを表明することができます。認証製品範囲は、機械設備、電力設備、電気・電子製品等500種類に及びます。
認証マーク | |
対象品目 | 電子製品および部品、照明器具アクセサリー、手持ち電動工具、電動工具用充電器、中小型DCモーター、マッサージ機器、回転式乾燥機、空気清浄機、ウォーターポンプ、直流電源装置、安定器形LEDランプ、UV殺菌灯、太陽光発電システム用エネルギー蓄電池、電動自転車用リチウムイオンバッテリー(パック)、実験用計測及び制御機器及び装置、ガス機器、繊維、RoHS認証等 |
承認書有効期限 | 基本的に無期限(製品による) (定期工場検査が要求され、有効性の維持、継続が必要。又、年間費用の支払いも必要となる。) |
工場検査の有無 | あり(初回工場検査+定期工場検査) |
現地代理人の要否 | 不要 |
尚、中国の法律において、強制規格(=GB規格)に合致しない製品は、生産、販売、輸入を禁止するという規定があることから、CCC認証の対象製品以外に対しても強制規格への適合確認が必須となります。又、認証要件や対象品目が頻繁に見直されている状況ですので、動向には常に注意が必要です。弊社提携現地試験所及びエージェントと連携し、確実な申請サポートをさせていただきますので、申請要件、概算費用等ご不明点等ございましたら、弊社までお気軽にお問合せください。